やつはドームハウス敷地内の温室ドーム。

木造フラードームの枠組みにビニールを被せただけの簡易ドームハウスですが、日中は天気が良いと温室となって熱がこもり、育苗などにはぴったりの環境となります。


ただいま固定種の種を少しずつ増やす準備をしており、まだまだ実験段階ですが、この温室ドームでどこまで何が育苗できるかチャレンジしています。

毎朝水やりをして声をかけている効果もあって、ようやくたくさん芽が出てきました。可愛いです。


こちらは息子が小学校から持ち帰ってきた朝顔の種で作ったポット。

なぜかストーンサークルのように怪しく並べられています。こんな置き方も温室ドームならなんだか似合っています。

実際、ドームハウスなどの幾何学の建造物の中では、植物の育ちが良くなるという実験データもあります。

アメリカなどの水の流体力学を研究している機関が発表した資料を見ると、ドームハウスの形をしたジャングルジムのような骨組みだけを植物に被せたものと、何も被せない植物とでは、それ以外は同じ条件の環境下の中でも根の張り方、植物の成長スピードに2倍から3倍ほどの違いがあったそうです。

壁や屋根で覆われているわけではないのに、ジャングルジムのような骨組みを被せただけで植物の成長が活性化されるのです。

これは植物に限らず、あらゆる生命体、人間にとっても同じようなことが言えるかもしれません。

形だけで生命を活性化させる建造物。そんな可能性がドームハウスには隠されています。

固定種の種は、今後はある意味農業などよりも、もっと人が生きるための核として必要不可欠な要素です。

八ヶ岳の未来の村では、農業という行為そのものも大事ですが、種を守ることも並行して進めていきたいと思います。