さて、新年が明けてもう2週間が過ぎましたが、お正月からは完全に八ヶ岳でのオフ生活をしてました。
普段忙しくバタバタしているので、こんな時こそ身体をゆっくり休めようと元旦から近隣の温泉三昧。
八ヶ岳観光だと、温泉は普段の疲れを癒すリフレッシュ的な要素が強いですが、八ヶ岳住人だと、気が向いたらいつでも行けるほど近くに温泉が多数あり、単なる癒しというよりは、もう身体を整える治療といっても良いほど、良質な温泉が多数あります。
そんな中、無数ある温泉で新年早々に向かったのは、山梨県北杜市白州町にある名湯「尾白の湯」。
北杜市エリアでも1、2位を争う人気温泉ですが、ここは何と言っても露天の源泉風呂がオススメです。
有馬温泉系と呼ばれる、通常よりも遥かに高いミネラル含有量であり、特にストロンチウムやバリウムなどの自然放射線を出す成分が大量に含まれた源泉で、入っているだけで身体が熱く、ビリビリしてきます。
一時的に立ち寄るだけでも、諸々溜まったものが「抜ける」感覚があると思いますが、八ヶ岳住人なら、安く気軽にすぐ立ち寄れるので、病院や治療院に行くよりも、リーズナブルで効果が高い場合もあります。
続いて、訪れたのは、山梨県北杜市須玉町にあるラジウム温泉「増富の湯」。
かつて、世界一のラドン(自然放射線のガス)量を出した増富温泉ですが、やはり、ここのお湯は普通の温泉とは違って、完全に湯治目的で活用でき、身体の癒しだけでなく治療効果が非常に高いです。
本当は宿泊できる旅館に泊まってゆっくり滞在するのが良いですが、気軽に大衆浴場として誰でも訪れることができるのが増富の湯。
源泉の源泉は、20℃前後の冷泉ですが、ここは源泉を沸かして様々な温度のお風呂があるので、その日の気分と体調に合わせてラジウム温泉を楽しむことができます。
3箇所目に向かったのは、近隣の大衆浴場の中では泉質がとても良いと評判の「天女の湯」。
かつて人気リゾートエリアだった清里(山梨県北杜市高根町)にあります。
プール施設なども入った大型複合施設の中のスパですが、肌がスベスベになる気持ちの良い温泉です。
ただ、最初にお伝えした尾白の湯や増富の湯に比べると、ちょっと塩素の影響なのか、泉質は劣ってしまうように思えます。
さて、4箇所目にご紹介するのが、やつはドームハウスから2番目に近い「泉温泉」。
観光客は一切訪れない、地元の年配の方々の憩いの場となっていますが、地元の人々からは「泉質は、やはり泉温泉が一番」と評判であり、確かにこの地域の大衆浴場の中では、一番良い泉質かもしれません。
ただ、雰囲気はない大衆浴場100%なので、その辺はご了承くださいませ。
最後に紹介するのが、八ヶ岳エリアからちょっと外れた隣の韮崎市にある「韮崎旭温泉」です。
かつて、温泉マニアの方が全国3000箇所の温泉を1年かけてまわった中、なんと第3位に入った温泉マニアが選ぶ名湯の中の名湯です。
ただ、ここは単なる噂ではなく、本当に驚異的な泉質の良さであり、それは言葉で説明するよりも実際に入って頂けたらお分かり頂けると思います。
まるで良質な天然美容液に浸かっているかのように、お湯がスーと肌と一体化して、身体の深い部分から癒されていくのがわかると思います。
浴室内の説明書きを読むと、その泉質の良さが納得できる内容でもあります。
ここは、地下1200mの源泉を汲み上げて掛け流しており、数秒前まで地下にあったお湯が地上に出てホヤホヤのまま入浴できます。
温泉も地上の空気に触れると酸化して成分が大きく変わってしまい、また高温にするとミネラル成分や酵素が壊れてしまって泉質が悪くなってしまうそうです。
ここは、絶妙な適温のぬるま湯で、ずっと入っていられるのですが、それは無垢の泉質をそのまま提供している意図もあり、小さな温泉ながらも、泉質にはこだわりと自信を強く持っています。
ちなみに、1200mの地下の岩盤は植物性ミネラルが豊富な水晶岩盤のようで、ここは水晶温泉といっても良いのかもしれません。
とにかく圧倒的な泉質の良さを体感できると思うので、是非とも八ヶ岳方面までお越しの際には、ちょっと足を伸ばして韮崎旭温泉も訪れてみてください。
とはいえ、ここまで紹介したのは、八ヶ岳エリアのごく一部の温泉であり、他にも車で10分、20分の範囲で行ける温泉が山ほどあります。
他の温泉もまた機会をみてご紹介させて頂きます。