【移住者インタビュー】周りがすべてアトラクションの八ヶ岳での楽しい生活

高根町 「engawa café」木村豊さん

就職を機に移住

群馬出身の木村さんは、一〇年ほど前に八ヶ岳に移住した。
高校では食品化学科で学び、卒業後、飲食関係やラーメン屋さん、配送の仕事など職を点々としながら、自分がなにをやりたいか模索し続けていた。そのなかで、ケーキ屋さんで働いた時に自分の作りたいものが作れる楽しさを知り、パティシエとして生きて行こうと決意。小淵沢のホテルの求人募集を見て就職を決めた。それまで縁もゆかりもなかった八ヶ岳の地だが、どこかでつながっていたのだろう。
ホテルでの仕事は、「ブライダルのみのデザート作りかと思っていたら、ホテル内のレストラン全体のデザートを作らなければならず、思った以上に忙しくたいへんでした。おかげでお菓子作りの腕も上達したし、大きな組織内の人間関係も勉強になりました」
同じホテルの飲食部門で働いていた洋子さんと知り合って、結婚。前から「独立して自分のお店を持ちたい」と思っていたので、結婚を機に退職して独立を目指した。

スイーツとラーメンのミスマッチ

独立にあたり、スイーツだけでは面白みがない。自分が好きでこだわっていたラーメンとのミスマッチが面白く、お客さんの幅も広がるだろうと考え、早速、諏訪のラーメン店へ修業に出た。その間にやはり住み慣れた八ヶ岳がいいと店舗探しを始め、地元の不動産屋に賃貸物件を紹介してもらう。いくつか物件を見たなかで、前から気になっていた古民家が一番しっくりきた。内装も自由にやっていいとの大家さんのオッケーが出たので、ここに決めた。
木村さん自らリフォームをしながら開店準備を進めるが、修業に出たラーメン店をすぐにやめることができずに、お店の厨房は奥さんの洋子さんが切り盛りし、まずはカフェとしてオープンすることに。
木村さんは、ラーメン修業と帰宅後に店舗のリフォームという多忙な生活となったが、畳をフローリングに張り替えたり、カウンターや暖炉のペチカを作りながら、一つ一つ形になっていくことがうれしくて、手作りのリフォームにはまっていく。開店から一年ほどたってラーメン修業を終え、ピザとラーメン、スイーツが売りの、現在のお店の形になった。

モノ作りが楽しい

料理作りも内装も自分でこなしてしまう木村さんは、なんでも自分で作ってしまう手先の器用な方とお見受け。今も休日は庭の柵を直すなど、大工仕事に精を出している。
「僕が特別というわけではなく、八ヶ岳移住者はモノ作りの好き人が多いですよ。息子の保育園のお父さんたちも、“足りなければ自分で作ればいい”といって、家の家具や備品など皆さん手作りしています」
 なるほど、“モノ作り”は八ヶ岳移住者の一つのキーワードなのかもしれない。
 
木村さんの朝は早く、朝5時には起床。メニューのピザの生地作りが一日の仕事のスタートだ。木村家では山羊を飼い、庭の入口の山羊小屋には、3匹の山羊が顔を揃えている。毎朝、この3匹を引き連れての散歩が木村さんの日課というから、なかなかユニークだ。また、仕事の合間をぬって合気道を習っているが、今後はいろいろなスポーツにも挑戦していきたいという。
「ここでの生活は、周りがすべてアトラクションみたいで楽しいです」
仕事と趣味、生活の垣根なく、八ヶ岳ライフのすべてを満喫しているようだ。

engawa café
山梨県北杜市高根町東井出155

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